2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤバ・い

ちょっとさ、本気ヤバいんだけど。 あ、上の本気は「マジ」と読んでね。なぜ漢字で書いたかというと「マジヤバイ」とカタカタで全部書くと頭が悪そうな感じが夥しく、さらに「ヤバイ」じゃなくて「ヤバい」と『い』はひらがなで書いたのは、まず「ヤバ」とい…

僕には期待していることがあってね

僕には期待していることがあってね。それはいくつかあるんだけど、そのひとつとしてピルクルがもう少しだけ美味しくなかったらいいのになあ、と思うんですよ。ピルクルって美味しいじゃないですか、だから飲んじゃう。ガブガブ飲んじゃう。するとねやっぱ、…

やさしい雨が一番スベった時の話

テレビに出てスベったら、それこそ何万、何十万、何百万人。下手したら何千万人の前でスベったということになる訳だけど、目の前にお客さんがいないのでイマイチピンとこない。観客を入れて行われる収録はもちろん多数あるけれど、テレビに出てスベるという…

煙草をあげた思い出

何か急に思い出したことがあって、僕が二十歳くらいの頃、髪の毛を自分でアッシュグレーに染めて失敗して苔みたいな色になってた頃に、新宿の中央公園の広場に面した階段に座って煙草を吸っていると、ツンと路上生活者特有のアンモニア臭が鼻をついた。見や…

やさしい雨で一番辛かった仕事

きっと、其れよりも辛かった仕事はあるんだろうけど、はじめてちゃんとした仕事だったから記憶に残っていて、それが一番辛かったと感じるんだと思います。やさしい雨で一番辛かった仕事は『拉致監禁される』という仕事です。 ある日、事務所からCMのオーディ…

この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ

↑この台詞は、昔観た『リップヴァンウィンクルの花嫁』という映画の中で出てきた台詞なんだけど、なんかこの台詞だけ凄い覚えてて、調べたらその台詞が丸っとあったからコピペ。 『わたしね、コンビニとかスーパーとかで買い物してるとき、お店の人がわたし…

やさしい雨で好きなネタ

数少ないんですがやさしい雨にもファンがいて、大変有難いことなんですが、湿っぽく終わるのは最悪なんで、予め湿らしといて最後は乾いてカラカラだい!みたいな状態にする為、ちょっとしばらくこのブログでちょいちょいやさしい雨の話でもしていこうかと思…

優しくされると泣いちゃうからね

僕は、あまり話したことない人から冷たそうとかスカしてるとか冷血人間だとか感情をどっかに置いてきただとか悪い意味で何考えてるか分からない等と言われがちなんですが、本当は結構すぐめそめそしちゃったり、映画やドラマなんかもぎゃん泣きというか、そ…

単独ライブについて

やさしい雨単独ライブの予約が18日(土)のお昼の12時から開始です。まあ今日です。や、や、やどうせ延期してやるならもっと先にしてよ!と思うかもしれませんが、この日程も3月に決めた訳で、2月末日に4月1日があんなことになってるなんて予想出来なかっ…

YJ文庫『駄目なひと-完-』

どんなに楽しいことだって終わりがあるのは「楽しいこと」を楽しんでいるからなんだ。と、その時の私は唐突に理解した。 薄ぼんやりとした満月が私たちを照らすロマンチックな舞台装置。酔った時の甘い息やその体温。勢いや背徳感。移動距離と出来事の多さか…

YJ文庫『駄目なひと#10』

「え、で、そのまましちゃったの?」と坦担味のカップスープに入った春雨をすすりながら新山さんが言った。私は休憩室でお昼を食べながら昨日の顛末を話していた。「いや、してないです」「ええ…」「なんで引いてるんですか」「よく我慢出来たね」「我慢てい…

YJ文庫『駄目なひと#9』

マンゴーとヨーグルトのドレッシングがかかったサラダをつまみながら私は「1位はペンギンですね」と言った。好きな動物は何ですかと聞かれたのでそう答えてから赤ワインをクッと一口あおり私は続けた。「だってまずシンプルに見た目が可愛いですよね。あと…

YJ文庫『駄目なひと#8』

連休明けに旅行のお土産である韓国海苔を渡そうと松坂くんの働く黒木屋に飲みにいってから、仕事終わりに一杯飲んでから帰るようになり私はすっかり常連になってしまった。新山さんも松坂君を気に入って可愛がってくれた。5月末の休日には私と新山さんと松…

YJ文庫『駄目なひと#7』

西荻窪は駅を出るとすぐに飲み屋が連なる通りがあって、そんな通りが連なっていて、完全に飲み屋街だった。 まだ宵には少し早いのだけど賑わっていて、どの店も通りに面するドアが開け放たれている。なんなら席も路上にある店や、お客さんが飛び出ちゃってい…

YJ文庫『駄目なひと#6』

物事が上手くいくかどうかは結局のところタイミング次第だと思う。どんなに準備をしてきたことだってタイミングが合わなかったら充分に効果を発揮できないし、なんなら失敗しちゃったり。割りと世界はタイミングで成立しているというか、だからこそ「タイミ…

YJ文庫『駄目なひと#5』

赤ら顔の課長が「ジャスミンハイを飲んでる女はヤレると聞いたんだけど、里中さんは今日ムラムラしてるのかな」と、このご時世にとんでもない発言をしている。ただジャスミンハイを飲んでいただけなのに酷いセクハラだ。それをしなやかに受け流しみんなのお…

YJ文庫『駄目なひと#4』

別にどうでもよかったのだけど、あんなに面白い見た目の人を忘れるなんて記憶に自信がもてなくなり、夜お風呂に入っている時に久しぶりに大学の時の友人であるハニャコに電話してみた。 ハニャコとはもちろんあだ名で彼女にはタカコというちゃんとした名前が…

YJ文庫『駄目なひと#3』

窓口で面倒臭いお客さんを担当してしまうことがある。丁寧に対応してようやく帰ったと思ったらその日はそんなお客さんばかり担当してしまうなんて事がたまにあり、ハズレくじを引いてばっかの筈なのに『当たり日』なんて呼ばれている。 週明けの月曜日、私は…

YJ文庫『駄目なひと#2』

私は大学を卒業後、地元の信用金庫に就職した。東京の大学に通ってたんだけど、地元は神奈川県の川崎市なので実家暮らしだし、特にやりたいこともなかったし、何となく何社か就職活動をして受かったところに収まっただけだ。友人にも何人かいたんだけど、就…

YJ文庫『駄目なひと#1』

どんなに楽しいことだって終わりがあると、私はいつから知っていたんだろう。大好きだったアニメが最終回をむかえ次のクールにはまた新しいものがはじまり、当たり前に無中になり、そしてまた終わり、を繰り返した幼少期か。あんなに仲の良かった友達が隣の…