先頭を先導する者の思い出

例えば、僕が15分くらい遅刻すると松崎も結構15分くらい遅れてやってくる。逆もまたしかりで、今日なんかは松崎から朝「ごめん、30分遅れる」とLINEがあり、その時にはもう僕は30分は遅れる寝坊をかましていたので僕は「同上」と返信。

電車に乗って、四谷三丁目に着くと時計は9時37分で連絡より7分過ぎているけれど、松崎が他の車両から降りてくるのが見えたので互いに37分遅刻したことになる。こういうこともよくある。

 

ささ、今日で単独ライブのネタが全て出揃った。ネタを一本書いてもらう新妻さんから昨夜ネタが届き本日練習。
僕の台詞量がとんでもない事になっていてビビる。新妻さんとは付き合いが長いので、今まで新妻さんの書いた合同コントはそれこそ数えきれないほどやってきたし、太田プロの役者さんとともに演劇などもやった。その中では当て書きなどもあったのだけれど、やさしい雨にネタを書いてもらったのは今回がはじめての事でした。
以前、上記の演劇で僕の台詞が果てしなく少なく、それに文句を言いまくった反動か。演劇は三度やったのだけれどその三度を合わした僕の総台詞量よりも今回のネタの僕の台詞は多い。これは比喩じゃなくて本当にそうで、演劇はそれぞれ90分くらいだったと思う。×三度なので270分での僕の台詞量よりも今回のせいぜい6、7分のネタの僕の台詞量の方が多いのだ。戦慄である。まず台本を読んだ時、面白いとか面白くないとか以前に、や、これ覚えんのッ!?でした。ふざけた話である。松崎に渡す前に、台本の台詞の「吉本」と「松崎」の部分を入れ替えようかと思ったほどだ。


そして練習。しかし意外と台詞が頭に入る。自分の台詞覚えの良さにビビる。そう、やさしい雨は結構台詞覚えがいいのだ。

以前もドラマ(月9)に何でもない役で出させてもらった時に、なんかネタをやってくれてたらいいという事務所の間違った情報を真に受け現場に行くと全然違くて、女優さんふたりが台本を読んでで俺ら関係ないと思ったらガッツリからみがあり10ページくらいの台本を渡され困惑。スタッフさんも事前に事務所に台本送ったんですけど?と困惑。女優さんふたりやさしい雨ふたりの四人でちゃんと芝居をしなければいけないという目にあったときも、俺らはスタッフさんが撮影の準備をしている30分くらいの合間の練習でほぼ完璧に演じた。なんなら女優さんが台詞飛んで、あ、そこの台詞◯◯だったなと思ったくらいだ。


まあ、とにかく新妻さんがやさしい雨に書いてくれたネタ、僕はとんでもない台詞量なので頑張ります。

 


このブログを読んでいるような人は新妻さんの事は御存知だと思うのでいちいち新妻さんのことを色々と説明はしませんが、僕は師匠のように思っております。

事務所に入る前からの養成所からの先輩で、やさしい雨はおそらく、トップリードの事を一番近くで見てきた後輩でしょう。

東京に大雪が降ったあの日の衝撃は今でも忘れません。なんと、しばらくネタが書けなくなった程でした。俺関係ないのに。こんな事は7年半付き合った彼女にフラれた時以来でした。それくらいの喪失感があった当時の僕は。アハハ猫の性分なのにこんなにも喪失感があるかね!と自分でも驚いた程でした。

しかし、一番喰らっている和賀さんが前向いていて、それはそれは格好良くて、泣き言を言っている場合じゃありませんでした。

 


思い出や出来事を語ればキリがないのですが懐かしい話をひとつ。

 

 

今ではそんなことはないのだけれど昔、太田プロは中々単独ライブをやらせてもらえない謎のルールがあった。
トップリードはずっと単独ライブをやりたかったけどやらせてもらえなくて、ようやく単独ライブを開催出来た時の話だ。やさしい雨は着替えでそれぞれに付き、裏方として参加していた。その打ち上げでの話である。宴もたけなわとなり最後にふたりから挨拶。これは和賀さんも新妻さんもふたりとも泣くんじゃねえか?と俺と松崎は話していた。そしたら結構感動的なスピーチをしていて、こちらまでウルっと来てしまった。すかさず、和賀さんと新妻さんに目を走らせるもカラッとしたものでサッパリしていて泣きそうな気配がない。なんじゃあと思い、ふと松崎と目があうと、何故か俺と松崎だけが泣いているという訳のわからない事態に。僕は結構感動しいですぐ泣いてしまうのだけど、松崎が何で泣いていたのかは謎だ。怖かった。

 


時は流れ、色々とあって、今回の、やさしい雨の単独ライブに新妻さんがネタを書く。これはそりゃそうだろ。と思う必然の流れなのである。お笑いの先頭を先導することは出来なかったかもしれないけれど、トップリードはいつだってやさしい雨を先導してくれた。そんな事を思うのです。

 

 

 

 

 


ま、和賀さんは過去やさしい雨の単独ライブ見に来てくれたことあるけど、新妻は一回も来たことねえけどなッ!!

 

新妻悠太とはそういう奴なんですよ。全く。