突っ走るのみだぜッ!

コロナウィルスが猛威をふるい大小ジャンル関わらず軒並イベントが中止・順延していて、僕らが所属している太田プロダクションも3月の太田プロライブ月笑、太田プロJr.ライブG3・G4・G5も自主規制の運びとなりました。皆々様方におきましても確りと予防し健やかな生活をおくれるよう祈るばかりで御座います。

さ、そして3月28・29日のやさしい雨単独ライブ『LAST LOVE LETTER』ですが、現状では開催の予定ではありますが、如何せん予測が出来ない事態が続いておりますので中止の可能性もあります。その場合、2週間前までにはアナウンス出来るように鋭意尽力致しますので何卒ご理解の程宜しくお願い致します。


健康第一です。
何においても健康が一番大切で御座います。
ですが、担当マネージャーさんの御厚意により基本的には開催していこう!という感じです。なのでやさしい雨単独ライブぜひぜひ来て下さいね!

 


今回の単独ライブは、ネタを20本作りその中から7・8本やるという感じです。土台のストーリーがあって、お客さんが見たいコントを選んでいきマルチエンディングになる。というような意欲的な構造になっております。全4回ですが毎回違う、ひとつとして同じライブにはならない、文字通りその場にいる全員でエンディングに向かい作りあげていくというライブとなっております。
なので少人数での、お客さんひとりびとりの顔が確りと見える恵比寿HANA REで開催したいと思ったのです。
こういう事態なれば順延すれば良いけれど、3月で恵比寿HANA REがなくなってしまうので、他所でやるとなるとまた違うコンセプトを考えなければなりません。なので中止ということになれば、順延という形をとるのではなくてやさしい雨の単独ライブは中止とさせて頂きます。


少し話を変えて内容の方を触れると、20本のコントの中に三本、僕らにしては珍しく他の方にネタを書いてもらうことにしました。
ギフト☆矢野さん、ニュークレープのナターシャ、新妻悠太の3人に書いてもらいます。信頼出来る且つやさしい雨の事をよく知っている、ピンの人コンビの人トリオの人といった感じで、どんなネタがあがってくるのか非常に楽しみです。
そしてMCというかストーリーテラーとして、ゴールドラッシュの田邊さんに出ていただきます。やさしい雨の単独なのにガッツリ出てもらいます。
このように、いつもふたりきりで暗いとこでシコシコ作ってきた単独ライブではなく、他人の力も借りて、頼って、やりたいことを一生懸命やっていきたいと思っております。ぜひぜひ来て下さいね!もうチケット予約した!手売りで買った!という方々は楽しみにしていてくださいッッ!!

 

 


このライブは僕と松崎がまがりなりにも心血注いで16年やってきた、やさしい雨の終点で御座います。

話は去年の夏に遡り、この単独ライブを開催すると決めた日の事を少し話させてください。


僕はこの2年、モチベーションの低下が著しく、自分を騙し騙しやってきたのですが、実はもうとっくにゲームオーバーしているのに、僕はぼうっとした顔でコンテニューのカウントを延々と眺めているといった殺伐とした心理状態で、誰にも言うことが出来ませんでした。
しかし、これは二人ではじめたことなので、おわるなら二人で決めることだと思ったのです。

才能がないのはとっくに分かっているし、どんなに売れなくても金がなくても一生お笑いやると思っていたよ俺は。好きだから。けど、こんな気持ちになっていては自分の中で何より優先している『納得』が出来ないし、そもそも松崎に失礼だと思って、いや、そんなのすらも言い訳で、僕は精神的に限界が来ていて去年の8月の終わりに松崎に、終わりにしようと思っていると伝えたのです。
サ店で話しているのに、松崎君のあの大きな瞳が潤んでいるのを見て僕も泣きそうになりました。

好きなのに、やりたいことがもうなにひとつとして見当たらない辛さは、想像を絶しますね。

で、何がやりたいかずっと考えていたらやさしい雨の単独ライブはもう一回やりたいなとは思って、本当に本当に俺の我儘だけど「最後に単独ライブをやらないか?」と言うと松崎君が了承してくれたのです。

その時は自分でも自分の気持ちが分からずに錯乱していて、他にやりたい仕事なんてないし、夢なんてないし、どんなに考えてもないし、今はお笑いといっても人それぞれ様々な形があるし、辞める必要もないけれど、自分が好きではじめたことなんだから、終わる時は「終わる」という意味以外で終わりたくないな、と思うのです。
なんかゴチャゴチャとしてずっとまとまらなくて、僕は単独ライブが終わったその瞬間、その時に、思った気持ちで今後の身のふりを決めようと決めました。
なので単独ライブに関すること以外のモチベーションが全くないのです。それが半年前の出来事でした。


そこに来てこのコロナで開催が危ぶまれている。

それはそれでずっとツキがなかった、やさしい雨っぽくて、吉本純と松崎克俊っぽくて、声を出して笑えますね。皮肉とか自嘲でもなく、中止でもいいけどな!と爽やかに思えます。

 

しかし、この最後になるということを踏まえて、気持ちを汲んでくれて、担当マネージャーさんが「なるべく開催しよう!」と言ってくれて、本当熱い人なんですよ。泣きそうです。最初から今のマネージャーなら良かった。くう。泣いてます酔ってるから。
僕がアレだから、すぐ拗ねてよく喧嘩っぽくなってしまうのですが、凄く信頼出来るマネージャーさんなんですよ。

なんか、言わなくて良いことをツラツラと女々しく書いてしまった気がするけれど、昼からもうちょっと家でひとりで飲んでいて今結構ベロベロなんで仕方ない。

 

 

実はまだ、単独が終わった瞬間にどんな気持ちになるのか全くサッパリわかりません。

やめるにしたらもちろんそうだし、もし続けるにせよ、現状の、今までやってきた『やさしい雨』は今回の単独ライブで了。

 


終点に向かって突っ走るのみです。単独ライブぜっぴ来てねッッ。でもとりあえず寝る