今日のライブで思ったこと

21、2歳の頃に、ま、詳しい説明は省くけど2ヶ月半バイトして160万円強貰ったことがある。
こんなこと言うと、そんな美味しい仕事があるわけがないッ!非合法なんじゃないかしら?怪しいわ。危ない仕事なんでしょ?などと訝る方もいるかもしれないけれど、全然そんなことなくて普通の仕事です。お笑いの仕事がなくて暇だから働きまくっただけです。

その仕事をする上で最も重要だったスキルは「相手の話を全く聞かず、聞いている風な態度はとりつつ、どちらかと言えばイエスと返事をするようなイエスかノーで答える質問をして、会話が成立しているように錯覚させる。そしてそれを繰り返す。相手の話は全く聞かず」というものだった。僕はわりとこれが得意だった。

あのバイトしまくって腐ってた日々に培われたこのスキルが役に立っているなと最近は感じることがある。今日もあった。

 


こうキャリアが長いとMCをやることもある。僕らはライブでMCをやることがあるんだけれど、今日のライブではMCではないものの、スゲー若手の子と絡んで、その子らが特技などを披露し自分等にハマるハマらないを評価するという何とも烏滸がましいけれど、そういったコーナーがあった。

若手の子が色々と頑張るけれど、いまいち盛り上がらないなんてことはザラだ。しかし放っておけない。つーか、それをどうにかするのが僕らの仕事な訳で、そんな時に上記のスキルが役に立っているなと感じる。

 

つまり、そういうときに僕は「相手の話を全く聞かず、聞いている風な態度はとりつつ、どちらかと言えばイエスと返事をするようなイエスかノーで答える質問をして、会話が成立しているように錯覚させる。そしてそれを繰り返す。相手の話は全く聞かず」というスキルが今や錬磨されて「相手が出来ようが出来まいが、イエスだろうがノーだろうがどっちでもいいから、何か応えてくれたら盛り上がる」ような質問。をするのだ。

 

なんとも観念的で具体例が欲しいと思うので、今日あった例で言うと、若手の子が自分は記憶力が凄いと言い、それを証明するようなことが出来るというのでやらせてみると単なるボケで、フリが利いてる分見ている人は拍子抜けでそのボケは相当なハードルを設けてしまっているので、相当なレベルの裏切りじゃないとウケない。結果白けた空気が流れてしまう。けれど、じゃあってんで、本当に単語を羅列して何個めに何て言ったかを当てさせるという事をやらせた。コレ。当たったら当たったで凄いし、当たらなかったら当たらなかったでやっぱり出来ねえじゃねえか!とツッコミを入れれば、ま、盛り上がる。

是か否のどちらでも構わないし、第三の答えでも構わない、なんて返ってきても相手が美味しくなるような質問をする事を心がけている。万が一相手が美味しくならなければ、自分が悪者になる。もしくは一緒に倒れる。

こう言った気持ちがなければ、相手に何かを質問するとか、弄るとかしてはいけないのだ。僕はそう思うし、それが骨身に染みて分かった時、僕は相手に質問をするのが恐くなった時期があった。

その時は、しかもお笑いの人が相手ではなくて他の業種の方との絡みが多い時期で、もうマジで怖くなった。

 

そんな時、何の気負いもなく話がふれる相方という存在はやっぱり特異な存在だなといつも思うし、コンビの人はみんなそう思っていると思う。

今日はそんな真面目な話をば。

 

 

 

 

【ダイエット21日め】

 


体重…78.4㎏
体脂肪率…25.5%


OKOK分かった。暴飲暴食のツケは翌日ではなく翌々日にくるのね。おじさんだから


結果全然減ってない。今月中に75は行きたい。