事務所ライブについて

本日は、というか既に昨日ですが太田プロライブ月笑でした。所属事務所が主宰する月に一度のライブですが、基本的に僕らにとっちゃアウェイのライブ。

なんとこれ、若いときはそんなことなくて僕らもオジサンになってしまい新人が台頭してきてお客さんは段々と若くなっていって今やアウェイになってしまいました。とかではなくて、ずっとアウェイ。若い頃から今の今までそしてきっとこれからもずっとアウェイなのです。
太田プロライブのアウトサイドを延延と往く者、それがやさしい雨なのです。

月笑は、ピラミッド形式でG1~G5というランクで構成されていて、G2より上が月笑。G3より下がJr.ライブ。現在はG1、2合わせて14組が月笑に出場できる。少し前まで20組が出れた。
お客さんの投票で順位が決まり、翌月の出順なりグレードの移動なりに影響するのだけど、1位から20位まで全ての順位を得た事があるのは僕らくらいなものだろう。


こんな言い回しをしていると、なんか自ずからアウトサイドを選んだというか、無頼な感じというか、そういうちょっと影がある格好いい感じ。みたいな感じだけど、真実は、単に人気がないだけ。人の気がない。ただそれだけなのです!!

人の気がなければどうするのか。それは投票のシステムに活路を見いだした。

月笑では、面白かった人3組に○をつける。もし、俺が客として来たら贔屓の芸人に○をつける。面白かったら当然のこと、ちょっとあんまでも○をつける。贔屓の芸人が一組とは限らないので2票は使うかもしれない。しかし、それ以上いようがいまいが一票くらいはその日一番面白かった人にいれると思う。なのでこれを狙う。僕らは人気もなく華もないので、その日一番ウケたりしないと票が入らない。なので1位~20位と安定しない。太田プロライブは僕らにとって、そんな風にアウェイ感が満載なライブなのです。

 

 

アウェイのライブなんて小癪なカナ文字を使っているけれど、んじゃ、ホームのライブってどこなん?と聞かれたら、アハハ、どこだろう。あ、着いてきて下さい案内しますね。じゃそこに向かいまーすと言ったそばから蹌踉。次第に顔も土気色になってきて、ライブに向かってると思ったらそこはレイブで、爆音轟く深夜の森の奥の奥、そこら中で葉っぱを吸い吸いLOVE&PEACEを謳いながら異性同性入り乱れての性の祭典に強めも弱めも関係なく暴力も横行、女は拐われ埋められて男は奴隷としての服従を誓うか斬首しかなく死体はスープにして振る舞われる。みたいな気持ちになります。こんにゃくも入れてね。

なので、事務所ライブといえど、淡淡と粛粛とただ数あるライブのひとつ。と割りきってやれば良いのです。

しかし、わかっているけれども割りきれないのが人の情で御座います。
どんなに酷い扱いでも親に愛されたいと願うのが子の想いであります。
つまりどういうことかというと、事務所ライブでウケなかったネタは何か他のライブでもやらなくなる。という事です。
これは確実に僕の中にあって、じゃあじゃあ、逆に事務所ライブでウケたネタは余所のライブでスベろうがあんまダメージないのか?と聞かれたら全然ダメージあるけど、でも前者ほどじゃない。
ということは自然、やっぱりどんなに淡淡と粛粛と自分ではやっているつもりでも、この事務所ライブというものを己の中で序列の一位に置いているということだ。ナゲカワシイネ!


いやいや、それで、いいじゃない!愛されたいじゃない!僕らなんかは愛されないで育ってきたというか、太田プロに所属しながらも育ての親は大川工業のすっとこどっこいというライブでしたから、人の家に生まれて狼に育てられた様なもんですよ!失礼だけど。

順位とかマジでどうでも良いとか思ってたというか、すぐそういう風にグレがちだけど、愛されたいは愛されたいので、来月は1位とりましょう。


さてさて、今日の結果は?
やさしい雨はG2に出場したので、これの上位3組に入れば来月はG1に出場できます。んで、結果は2位だったんで来月はG1か。あ、1位とれるじゃん。よし、やったろ。