ギャラ日

夜も更けてしまったので昨日の話になりますが、太田プロのギャラ日は毎月20日です。太田プロのギャラは社長から手渡しで御座います。
僕はこれがとても好きです。

まあ上位の方々はお忙しいし多額ですから振り込みというかたちなのですが、僕らは手渡しで御座います。

 

今の御時世お給金が現金で手渡しなんて、工員は東南アジア系の若者か少年院明けの未成年が数人ほどで事務は妻がやっております。みたいなアットホームな金属加工の工場でもこんな事はないかもしれない。
けど、この、トップの者から現金を渡されるというシステムは、Uはうちの組織に従属しているのだよー、と痛感させるというか意識に刷り込ませるというか、今月もお疲れ山ー、と労われてる気分になるというか、そういう効果は確かにあると思う。

 

太田プロは家族経営ですから、社長は、会長の息子さんになる訳ですが、元々は日本テレビの社員だったので、専務として初めて太田プロに来たときに挨拶をして思ったことは、なんてチャラいおじさまなんだ!ザ・業界人じゃんね!という事です。
スーツ着てるのにワイシャツを第2、なんなら第3ボタンまで開襟。そこから覗くこんがり焼けた肌に金のネックレス。それに髪長めで朝に凄十を常飲してます。みたいな雰囲気の人なので、一見とっつきにくそうだけど、そういう要素の人の人当たりの良さのみを抽出したような方で、気軽に冗句をかましてくるし、なんなら、僕らでさえもチャラいですね!と弄れるようなとても気さくで親しみ易い方なのです。

そんな方から一言もらいつつ、お給金を現金で手渡されると、こう、なんていうか忠誠心みたいなもんも生まれるのも自然な流れってもんです。前社長、現会長の全てを包み込む優しい眼差し&お言葉とはまた違った魅力もあろうってもんですよ。


ま、とにかく今日はギャラを貰い、その後新橋へ。


というのも、一月の終わりに催したやさしい雨の単独ライブで、告知写真のデザインをしてくれたSAGARAさんと、Tシャーツの製作を担当してくれたERRYさんと、やさしい雨のJとMで打ち上げ。打ち上げというか飯を奢ってくれるというので。奢ってくれるというか強請ったので。そしたらERRYさんの身内の方が経営する、鯨などをメインに魚介類とそれに合うお酒を誂えてくれる、目茶いい感じのお店に連れていってくれました。

過去に食み、その独特の臭みに苦手意識があった鯨肉も容易くぺろりんちょ。松崎も、料理が美味だった時のキラーコメント「うまつざきッ!」を連発。つきだしのホタルイカの酢味噌和えからはじまり、刺し盛り、もちろん鯨のベーコンも出たし、鯛の炊いたやつに蕪なんかも入ってて大変美味。忘れちゃいけないのが、寒ブリの焼きしゃぶしゃぶ(字面で既に美味)やブリ照りなどのブリ勢。目をキランキランに光らせて美味美味しさをアッピールしてくる。他にも白魚の磯辺揚げ、さつまいものポテチ…etc。

これら順番は忘れてしまいましたが、御手水行きたいわあと少し席を離れた隙に〆料理が来ていて、んで〆は鯨丼みたいな事に。贅でした。非常に贅でした。贅を食みました。貴族でした。僕はその時、貴族でした。


実は隣の席と、途中というかほぼ最初から合流していて、そんなに広くはない店内で、隣には、ねじの佐々木、大村小町さん、シャイニングスターズの岡ちゃんがいて、いやはやお前らこんな贅しとんのけ!と思ったけど、彼らは彼らで虎ノ門で劇場を経営されている方、さらに日テレの社員の方で過去に名のある番組をやっていた方に強請っていて中盤から三拍子の高倉さんも合流。

 

この劇場を経営されてる方と日テレの方が大変魅力的なおじさまで、話も面白く、とっても有意義な時間でした。
さらに、日テレの方は、太田プロの社長の日テレ時代のパイセンに当たるらしく、日テレ時代の社長の話も聞けた。


僕が日テレ時代も社長はチャラかったんですか?と尋ねると、なんと日テレ時代はチャラくなかった、と。え!?チャラくなかったの!?と驚くJ。うまつざきッ!のコメントも思わず止まり驚くM。
真摯に仕事をしていたらしい。

チャラくなったのは辞めてからだと。

な・ん・だ・とーッッ!

社長無理してチャラくしてんのかな…。
なんか、さっき合ってきたばかりだから、感慨深かったなあ。なぜかまた少し忠誠心が芽生えたな。