若武者たち

2月24日は昼にやさしい雨のトークライブをやって夜はk-proのライブ「若武者」にゲストで出させていただきました。
この「若武者」というライブは名前の通り若武者たちがしのぎを削るとっても熱いライブでした。楽屋も暑かった。外暖かいのに暖房ついてた。びびった。暖房切っても暑かった。どうしようもなかった。

若武者は今日で93回目らしいので歴史のあるライブですが、我々は初めてでした。
k-proが東京のライブシーンを牽引するようになって久しいけれど、やさしい雨がたまにk-proのライブに出れるようになったのは30代になってからで、それは単純に実力不足なだけなんだけど、20代の頃にこういったライブで錬磨したかったなあ、と凄く思う。

若武者に出ているような面子は確実に今後台頭してくるような面子ですから、もちろん全員面白いし、ウケる。その中でさらに優劣をつける訳だから熱くなるのも当然なんだけど、何がいいって、ライバル感がびんびんにあるのに仲間感もぎゃんぎゃんにあって、本当いいライブだなあと思った。
ライバル感があるライブは沢山ある。仲間感があるライブも沢山ある。でもこの二つが正しく等しくあるライブはあまりなく、珍しいと思う。
そりゃ中心になるわ!とやはり感心する。
MCをやっているドドんは、戦ってた時からこのライブに出続けているそうだけど、若武者はずっとライブシーンの中心というか、いつだって満席。面子が変わっても満席と言っていた。凄い。

僕はこういう場を提供出来るk-proにいつも感動する。マジで凄いと思う。なんなら若武者で現役で戦っている者たちは感謝が足りないんじゃないか?とすら思う。でも、それでいいんだと思うしそれがいいんだと思う。

そして思う。なんでこういった事を事務所が出来ないのかと。
そりゃライブ制作に特化している故の素晴らしさというか、そういう部分での価値というか、事務所の垣根を越えて芸人を集められるk-proの利点はあるだろうけど、それにしても!と。
僕は太田プロしか知らないから他の事務所がどうなのかは知らないけれど、太田プロに限っていえばもっとライブ制作を担当している者が危機感を持つべきだし、k-proから学ぶべきだと思う。
お笑いに愛情をもつにせよ、商品として扱うにせよ中途半端だ。現状何もしていないに等しい。ライブ班は。


こんなこと言ってると、生意気だな手前ェ、どの立場から言ってんだィ?とか思う方もいるだろうけど、僕はわりと帰属意識が強い。これは単純に性格なんだけど、帰属意識は強いのです。その組織に貢献したいという想いはハッキリ言って強い。なので落胆する時もひどく落胆する。
何も成し遂げていないまま15年が経とうとしているけれど、僕がこの組織で感じてきた理不尽や不条理、曖昧な悪意、不必要な葛藤などはなるべく後輩に味合わせたくないのです。気持ちよく精進出来る場をどうにか提供したい。

まあ、そんなんは、自分が成功してから言いなさいな、と、至極真っ当な正論で僕は黙るしかなくなるけれど、ここは僕の単なる日記なんでいいか、黙らなくても。


はあー、若武者たちの熱気に充てられて少し発熱したみたい。そんな夜。悪くない夜。