普通の男

僕はつくづく自分のことを普通の男だなあと思う。

まあ、一応お笑いをやらせてもらってる身でこんなことを言うのは癪だが、僕は平凡でつまらない普通の男だ。


なんでこんなことを思うかというと『凪のお暇』というテレビドラマで、これでもかッ!というくらい普通の男のキャラがいて、全然理解、共感出来るからだ。
別にそれに限った話じゃなくて、あらゆるドラマで普通の男が出てくる。普通の男を見せられると、ああ、やっぱ自分は普通の男だなあと感じる。感じるということは僕が普通の男である証拠である。別にドラマに限った話じゃなくて現実でも凄く理解出来る。


なんか普通がいっぱい出てきて、じゃあ普通って何?って感じる方もいるかもしれないけれど、普通というのは、普通であるということだ。
答えになってないジャン!と憤る方もいるかもしれないが、そういうことだ。

普通ではない。という感覚があるでしょう?それは普通から逸脱したものを見た時に感じるもので、だから普通というのは常にあるから意識しないものなのです。空気みたいなものだ。空気を常に意識して生活しないでしょう?水中とか標高の高い場所とか空気がない、少ない状態で初めて空気のことを意識すると思う。

そうしないと普通というのは中々感じられないのだ。


なんとなく今まで生きてきての感覚だから何の根拠もないけれど、どうしようもないクズ男なんて全体の1割くらいのものだろう。逆にこの上なく素敵な男も全体の1割くらいしかいない。なんならそれぞれもっと少ないかもしれない。つまり8割以上が普通の男なのだ。女性も同じ。

 

僕はお笑いをやらせてもらってるから、周りにいる人達が普通ではない人の割合が多分一般社会の中では多いと方だと思う。
周りに普通じゃない人がいっぱいいて、うわうわうわーッ、俺って普通だなあーッ!と凄く感じる。
そして、普通の人達の中に混じると、めちゃくちゃ心が馴染むというか、話を聞いていると大体わかる。わかるというか共感できる。

で、こういう普通の男は何の根拠も裏付けもなく、自分は何者かである。他の男とは何かが少し違う。と心のどっかで思っているのである。
これが正に普通の男なのであるッ!!

最初から何度も僕は自分のことを普通の男と言っているけど、心のどっかで、いやワイは普通の男ではないんやで!と思っている。故に完璧に普通の男なのである。


や、厳密に言えば、駄目な普通の男やスペックの高い普通の男や普通のおじさんだとか色々とあるんだろうけど、なんていうか僕が言ってるのは、外側じゃなくて内面のことだ。性格。


で、こんなこと言うのはあれなんだけど、男は割と自分が普通の男だということを認識していると思う。
女性はちょっと違うというか、単純に感覚が違うだけなのかもしれないけれど。
同調を基調としている故に、自分が特別なんじゃないかと思っていると僕は思っている。

 

んー、説明が難しいんだけど、例えば、女性は別れた彼氏のことをあっさりとキモい奴認定出来るでしょう。まあこんなものは人と場合によるだろうけれど、全体的に切り換えは男よりも早いと思う。
付き合ってた時は可愛いとか思えた男の口癖や癖や匂いや食事の習慣だとかいわゆる駄目な部分も、恋がさめればただただキモいというか、なんなら無。もう連絡してこんでつかあさいって感じで、女同士の間ではエグい悪口合戦みたいなのも繰り広げられる。
それが悪いと言ってるんじゃなくて、なんならいいと思う。
しかし、男は別れた彼女のことをそんなにキモいとか無だとか思わない。ただ、あれ?コイツこんなにブスだったっけ?まあ、やれなくはないけど。くらいしか思わない。それ以上もそれ以下もなくぴったりそれくらいの感想だ。

 

 

 

 

 

さ、これを聞いて、えー酷い事を言うな。男って酷いな。と感じたら普通の女だ。

なんか説明が難しいんだけど、普通のことを普通と認められる女性は普通じゃない!と感じる。これが男とは違う気がする。普通の感覚が違うのである。

 

 

 

そこらへんの普通の違いをもうちょっと考えてみたいけど、ややこしくなってきたんで今日は了。

 

僕が今日言いたかったのは、せっかくこんな普通に生まれて、普通の環境で育って、普通の男になったんだから、普通の人に響くような普通の人の為のコントを作りたいですね。

そんな事を思っているから、ちゃんと普通の男が出てくるドラマを見ると刺激を受けてしまいますね。