愛がなんだって

今年の春に『愛がなんだ』という映画を観て大変に感銘を受け、感銘というか単純に面白くて、凄い感じ入ってしまったというか共感というか、そうよねえとなって、原作があるということで、こないだ小説を買ったんだけど、他にも同時に何冊も本を買っていたので積ん読になっちゃってて、最近ようやく読んでいるのだけど、やはり面白い。
映画めちゃ忠実に再現されてた。

「愛がなんだ」はまだ劇場で上映してるとこもあるので、まだ見てない人は本当におすすめですね。

この映画の何が面白いのかっていうと、まあ言っちゃえば単なる恋愛映画なんだけど、特にストーリーはないし、や、あるんだけど、特別な何かが起こる訳じゃない。だけど何がそんなに面白いのかというと、もう圧倒的な人間感なんですよね。主人公というか、メインの四人が丁寧に描かれてて、いちいち共感しちゃう。駄目だなあとかね。

僕は映画はひとりで見るんだけど、映画館には女性ひとり、女性ふたり連れみたいなお客さんが大勢で、映画館を出るときに「私の為の映画だ!」と言ってる人を5、6人見かけた。5、6人どころかすれ違った人ほとんど言ってた。言ってないのはひとりで映画を見に来ている人だけくらいの勢いだった。そんなんだからロビーで観た人を捕まえて感想言わせるCMでも撮影してるのかと思った。
僕はそんな女性達を尻目に、違うよ?俺の為の映画だよ?と心の中で叫びながら足早に新宿の街を横切りメトロの階段を駆け降りたくらいだ。ヒュルル。


まあ、映画でも小説でもこれから触れる人もいるだろうから内容についてはもういいです。おすすめなんで是非。

 


いやー、愛って何でしょうね?さっぱりわからねえ。

こんなものは人類が太古の昔から考えに考え抜いて未だに結論が出ないというか、結論なんてない問題なんだけど、こんなのは自分なりの理論を持ってるとなんだか深みのある奴みたいな印象を人に与える事が出来そうなので、これを機に考えてみよう。


えーと、皆さんは人を愛したことありますか?
まあね、家族なんてのはここではナシですよ。子供とか親とかね。僕が言っているのは他人の事です。だからまあ、結婚している人は人を愛したことがある人でしょう。だって結婚っていうのは愛し合うふたりがするものだからね!!pureだねYJはッ!
僕は独身だし恋人もいないので、少なくとも現在は人を愛してる。という状態ではないですね。

や、そんなことの前に人に「愛してる」と伝えたことありますか?

これはこそばゆいですわ。
好きとかね、大好きだよとかね、そんなのは幾らでも言えるけど、愛してる。愛、してる。ですからね。これは中々ですよ。
まあ、いちいち言わなくていいんですけど「愛、してる」と言ったことがある人は、愛、してる訳ですから、人を愛したことがある人でしょう。


さあ、僕はどうだったか?過去一度だけ「愛、してるよ」と伝えたことがあります。ということは、人を愛したことがあるという事で、愛について、愛とは何ぞやという持論があったはずなのだ。それは何だったのだろう?全く思い出せない。


何だろうなあ、何だろうなあとどんどん記憶を遡っていくと、幼少の頃、学校の図書館にあって読み耽った『ガラスの仮面』で、魂の片割れ、なんて表現がよく出て来たのを思い出した。
僕はこれに滅茶苦茶影響を受けている様な気がする。


前述の大昔、僕が愛した女性は駄目な人だった。もちろん僕も駄目だった。でもふたりでいるとわりと普通の人になれた。しゃんと出来たというか、ようやく一人前というか、互いに足りない部分を補えたし協力できたし実感し合っていた。

まあ、どこにでもよくある普通の話で別れてしまったけれど、別れた時は、魂の片割れだったものがなくなってしまった訳で、全然ひとりの人間として成立できないくらいの精神状態になってしまったものです。若いね!キャ!

 

そう考えると、その人がいないと自分が成立しないと思えるような人って中々いない。逆に、そんな人だらけにも思える。後者のように思えたら世界は愛で満たされそうだ。


んー、その人といると僕が僕らしいと感じれて、尚且つその人がいないと自分が成立しない人か。誰だろなあ、んー。まあ確実に人生で一番一緒にいる他人は決まってますね。

 

相方ですね。

 

 

 


話変わっちゃったけど、まあそれもまたひとつの愛ですよね。

そんな感じのことを、あの会見を見て思いましたねえ。