卒業式のシーズンですね。

タイトル通り、卒業式のシーズンですね。
家の近所の女子大が本日卒業式だったっぽくて袴を着た女性が沢山歩いていました。大いに華やかで関係ないのにこちらまで晴れ晴れとした気持ちになりましたね。気持ちのいいことです。
コロナの影響で卒業式をやらないとこもあるのかな?悲しいことです。こういうものは絶対にやった方がいいです。やらない理由がよくわからない。

 


実は僕は、卒業生代表のスピーチをやったことあるんですよ。高校生の頃にホホホ。
まあ、代表といっても何かやりたい人やっていいよ、と言われたのでじゃあやりたいです!と手を挙げたんだけど、意外と皆やりたくないのか3人しかいなくて、3人でひとつのスピーチを読むことになりました。


ひとりめはKさんという女の子で、僕は小中高と一緒だった。確か友達が一時期Kさんのことを好きだった気がする。真面目で活発な女の子で、でしゃばらないけど正義感強めみたいな人だったと思う。部活の事とか友達の事とかいかにも卒業生代表のスピーチらしいスピーチをしてくれた。

 

ふたりめはKちゃんで、ちょっとイニシャルがふたりともKだから紛らわしいけど仕方ない。友達が付き合っていたり昔付き合ってた彼女が仲良かったりしてKちゃんとは結構仲が良かった。
KちゃんはS君と周知のカップルだったんだけど別れてしまい、生活が荒み、あんまり学校に来なくなって稀代のヤリマンと化して、手当たり次第に年齢もバラバラ、タイプもバラバラの男達とやりまくるという破滅型の爆乳の娘だった。
2年生の頃に同じクラスで、丁度その時そんな感じで家にも帰らず男の家を渡り歩いているうちに性病を患い他の病気を併発して入院。その時に家族の大切さが心の底から分かった。という内容を包み隠さずスピーチで語り、大いに観衆の涙を誘った。型破りながらも素晴らしいスピーチだった。
余談だが、彼女はお腹が空くから戦争が起こるんだ。とか急にいいはじめて俺らはポカーンとしていたけど、劣悪な環境でも作物が育つように研究している鳥取の方の大学に進学したマジで格好いい女である。

 

そして3人目にY君がスピーチをするんだけれど、僕は前ふたりのスピーチを聞きながら凄く焦っていた。
本番の時まで前ふたりのスピーチは聞いてなくて、その場で聞いて凄く感動したものの、部活、友達、家族、さらに恋や性の話とすでに卒業生代表のスピーチでするような話は充分されていてしかも聴衆も充分泣いているし、やることがなくなってしまったハッキリ言って。ヤバいのである。ここで今さらチョけても滑るだけ。どうしたらいいのか。いや!いやいやいや!まだあるッ!教師を喜ばしてやろうじゃないかッ!
なので僕はやたらと、これからの事、未来のこと、大人になるということ、夢に向かって頑張る!みたいなことを真面目に語り、いい話で感動しつつもふたりめのヤリマントークに多少なりとも教師として嗚呼、卒業式になんという話を…と思っていた人達の気持ちを見事払拭。綺麗事で丸っとまとめて清志郎ばりにお前ら全員愛してる!みたいな雰囲気の事を、わざと涙ぐんで中々言えません、結局言えたけど噛んで台無し!みたいな浅いけれども笑いを誘い、結果3人のスピーチは大成功。
なんとこのKKYのスピーチが良すぎて、実はこんな素晴らしいスピーチがあったと地域の新聞に載ったほどだった。


つうか、卒業式ってやっぱ泣けるよね。
あと告白したいのにしてないなら卒業式しかないもんね。ちょっと明日のブログはこの卒業式のあとの告白の話。