5556ライブについて

東京アナウンス学院のお笑いタレント科(今はもうない。もしくは名称が変わっている)というのがあって、そこの卒業生が毎月一度やっているライブがある。

それが5556ライブである。

昭和55年56年生まれの代の人達が始めたライブで、欠員が出ると補充される。僕は59年生まれ。なのでやさしい雨もあとから補充されたメンバーである。

というか、現在の5556ライブに設立当初の初期メンバーはいない。
あ、初期メンバーはいるのか。初期メンバーというか、その当時から今も現存のコンビがいないというか。


それくらい長く続くライブなのである。もしかしたら200回くらいやってんじゃないかな。凄い。


色々なカタチを経て現在のライブ内容に落ち着いたけど、今後また変わっていくかもしれない。

来たことのない人にどんなライブなのか説明すると、まずOP企画。
これは毎回担当するコンビが変わり、そのコンビがやりたい企画をやるコーナーである。
次に個人ネタ前半。5組くらいがそれぞれの持ちネタをやります。

次にキャラクターコントのコーナー。キャラクターコント略してキャラコンというのは合同コントのコーナーで、全部で4つある。

それぞれ誰かが台本を書いてきて、メンバーの誰を使ってもよくて、お客さんの投票で順位を決める。
一位になると、翌月はその続編をやる。これが一年続くとそのコントは殿堂入り。過去、殿堂入りしたのは5本くらいで、その内の一本は『cafeスイートスポット』という僕の作品である。僕は自分の作ったコントを作品と呼ぶ人は苦手なんだけど、敢えて言わせてもらいます。
キャラコンを書く人は、一位をとった人は翌月も。それ以外は、その月書いた人が翌月書く人を指名。

そして個人ネタ後半。残りの全組が持ちネタを。
そしてED。

こういう構成のシンプル且つ充実した内容になっている。

このライブ、友達同士でもひとりでも来れるような、そして新参でも居心地がいいというか、排他的ではないというか、そういうライブになっています。つか目指しています。ぜひぜひ来てね。毎月どっかの月曜日(後半が多い)の19時から下北空間リバティで1500円でございます。来年は1月20日ですよ。ぜっぴ来てね。

 


少し話は変わるけど、僕はお笑いライブの受付というのは、とても重要だと考えている。

お客さんは笑いたいと思ってわざわざライブ会場まで足を運び金銭を払ってくれるのだ。お客さんがそのライブの一番最初に触れあう人は演者でも前説の芸人でもなく受付の人だ。大きなライブなら、並んでいる人を整列させるスタッフかもしれない。ここで不手際があったり、愛想がなかったりしたら、なんだか笑いにきたのに苛が蓄積することになる。

なので、お笑いライブの受付はお客さんを楽しませる空気を作る上で、演者のひとりと言える。

5556ライブの受付は、きづっちというアダ名で呼ばれている女性です。いつの頃からか誰がつれてきたのか忘れたけれど、もうずっときづっちにお願いしている。僕と同い年の人妻である。彼女なくして5556ライブは運営出来ないくらいに、きづっちは5556メンバーである。というか心臓である。
受付だけでなく、会場であるリバティとの日程や金銭のやりとり。月々のアンケート作成、集計。SNS上でのチラシの手配。さらにこの間の12月は毎年プレゼント企画があるのだけれど、その番号をアンケートに付随するだけではつまらないと、勝手に、ここ重要。勝手に今までの5556での写真をプリントした小さな写真に番号をふりランダムに配布。これはお客さんとしてきていたら嬉しいですよ。そういう、お客さんを喜ばせようという気概を持っているスーパー受付なのである。

きづっち、人妻だし働いている。なのにこの5556ライブの事務的な作業を一手に仕切っていてくれている。しかもボランティアである。なんたる聖人。
僕はきづっち以上の受付を知りません。お客さん第一に考え、演者をたてつつ自らも演者以上の責任感でライブを支えてくれているのです。

やさしい雨ではじめてちゃんとした単独ライブをやった時も、受付などは事務所の人間にやってもらえばいいのだけれど、いいライブを作る上で上記の考えからどうしても受付はきづっちにやってもらいたくて無理をいってお願いした。

そんな最高のメンバーであるけれど、もう長いこと5556で当たり前のように受付をやってくれているので、近頃みんな感謝が足りない気がする。まあ、でもみんな口にしないだけで感謝しまくっているとは思う。

 

 

 

 

 

現在の5556メンバーは、三拍子、ギフト☆矢野、ヴィレッジ、和賀勇介、新宿カウボーイ、やさしい雨、アイデンティティ、ねじ、クロヤギ、いのけん、どんぐりたけし

である。今後減るかもしれないし、増えるかもしれない。というかライブなんてものはいつなくなってもおかしくない物である。文中にもある通り、東京アナウンス学院お笑いタレント科の卒業生でやっているライブなのに、東京アナウンス学院お笑いタレント科より長い期間やっているライブなのである。
5556ライブは僕の中では唯一のホームと呼べる様なライブです。近頃みんななんとなくサボりがちで寂しく思うけど、何とか盛り上げていきたいので、これを読んで少しでも興味が出たらぜひぜひ来てね。などと思うのです。