日記はじめました

日記を書く習慣をつけると良いと、方々から聞く。
お喋りが上手になるらしい。なるほど。それならば、やった方が良いと過去、幾度となく挑戦してきた。
だけどすぐに挫折してしまう。飽きる。日々募る義務感。嫌ン。もうコレ以上は1mmも筆が進まぬ。と辞めてしまう。そして日記帳というか手帳というか雑記帳つか控え帳みたいなネタ帳、そういった毎日のことを書き留める為の帳は最後のページまで埋まることなく、なるべく遠くに投擲、そんなものなどなかったのだよフフ、マジ愉快。と帳代もシャーペンの芯代も時間も無駄にしてきた。

で、ブログ。
このSNS全盛期のご時世にブログ。
日記替わりにはじめてみようと思う。

んー、なんか言い訳がましいな。ええ、はい。ただ暇なだけ。
ブログらしく読者に読みやすい努力。例えば、改行とか写真とか為になる情報とか、そういったものは提供出来ない。出来そうにない。銭子を稼げそうなブログなど書けやしないでしょう。
じゃあ何が出来るのよ?と言われるかもしれないけど、そこは僕の毎日の生活を書き留める為の日記なのでその質問はお門違いだからやめて頂きたい。
こんなことを言うと僕が自分の事を、ただの日常に万人が興味のある超ド級の美少女爆乳現役女学生だし歌って踊れる程々の神。と勘違いしているんじゃないか?と思われる方もいるかもしれないが、僕はただの売れてないおじさんお笑い芸人ほぼフリーターという自覚はあるので、そんなことは言わないで欲しい。ね。
というか、うん。言っちゃうけど構って欲しい。暇なので。誰でもいいからこれ読んでけろ。構って構って!積極的に構われたいのだ僕は34歳の冬、凍えながら一人つぶやく。みたいな倒置法ビシバシって感じなので暇な内は毎日書いてやる。構って欲しいから。

でブログ。
しかし、どうしたらいいのか東も西もよくわからないので『ブログ はじめかた 簡単』とかで検索、登録。そして今、湯船につかりながらこれを書いている。手始めに今日あったことでも記していこう。


2019年2月1日は夕方に目覚めた。

いい。なんか、日時をハッキリとさせると何かが始まった感じがビンビンするぜ。

夕方に起き、太田プロの稽古場においてある自分の荷物をとりに四谷三丁目まで電車に乗っていきました。自宅から最寄りの駅である東京メトロ丸ノ内線東高円寺駅まで1分ほど歩き、風が強くて寒かったです。電車で15分程で太田プロの稽古場がある東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅に着くので、その間はスマートフォンで調査した世界の情勢に想いを馳せ涙を流しました。
移動の描写を幼稚園のお受験で試験官に「今日はどうやってここまで来たのかな?」と聞かれたとき風に書いてみた。受験したことねーから分からないけどサ。
さ、事務所の稽古場に着くと先客がいて、まあ何という事でしょう。そこにはさすらいラビーという後輩のお笑いコンビがいたのです。
彼らはとても真面目で高学歴、漫才もたくみな表現力とテンポでお客様の破顔をぐいぐいに引き出す好青年達なんだけど、というか好青年達だと思っていた。
しかし、僕が事務所の稽古場に着いてまず目に飛び込んできた光景は、大きな大きな山羊の頭。
暗闇の中に浮かぶ小動物の、主に蝙蝠や鼠などの手足のみを麻紐で結わいた束が数十本いや数百本天井から紐の長さもバラバラにぶら下げてあり、中央にキャンプファイヤーを今からします。みたいな組み木。それをぐるりと囲む様に肌がこんがりと日に焼けた金髪水着GIRLS20人程。床はチョークで描かれた幾何学模様。隅に体育とかで使われるチョーク引くちっこい台車みたいのが転がっていたのが現実的だった。

その異様な光景に生唾ごっくん、ここに来た目的も霧散、僕の丈夫な気も揺洩、うわああんと違ってしまったみたいに叫ぼうとしたら、ぴょこぴょことさすらいラビーの小さい方UNO氏が登場。
「ああ、吉本さん違うんです。」
「ち、ち、違うって、な、何が」
「これサバトだと思ったでしょう?違うんですよ」
「そんなこと思ってない。大体サバトってなになの」
「虚虚虚ーッ。僕たちはただネタ合わせをしてるんですよー虚虚虚ーッ」
「甲高い声できょきょきょって笑うのやめてくれ」
という会話をしていると、奥で体長が三m近くある一つ目の巨人。肌は緑色の中田氏が猫なのか犬なのか定かではない獣を雑巾の様に絞り、そこからヒリ出た体液を自分の口に注ぎながら
「そうなんですよー。ネタ作ってるんですよー。美味いよお美味いよお。もう何もいらないよお。体液美味いよお。カルピスで割りたいよおー。ばろろろおーん」と叫んだりしたので、僕は、あ、さすらいラビーって真面目一辺倒の人達ではないんだな。と思い、外に出てtaxiを拾うと「東高円寺」と告げ、冬の外気を払う様に爽やかにため息をついたんだ。